私は昔、本当に気が弱いダメな人間でした
気が弱いといいますか、やっかいなことに周りから気が弱い人間だと思われていることに本人は、全く気が付いていない状態と言った方が正しいと思います
仕事で成功をしたい、いつか会社でトップに立てる人間になりたい
そういつも考えて行動していた私ですが、ある時ふと自分が無意識にやっている、ある変な癖に気が付いたんです、その無意識のうちにやっていた自分が気が付かなかったある癖とは・・
全く気が付かなかった自分自身の癖?
正直、その癖に気が付いてしまった時は本当に自分がみじめで情けなくて、涙が出そうなほど悲しかったことを今でもハッキリと覚えています
それは日常の何気ないシーンの中に隠されていました
ある日のことです、私には高校生の子供がいるのですが、子供が自分が食べ終えた後の食器を片付けようと台所の流し台へ歩いて来た時のことです
私もその時、食卓へ向かって歩いていたのですが無意識に私が子供を瞬時にかわしてぶつからずに済んだのですが、その日はなぜか?すれ違った直後に、いつもと違う違和感を感じました
「ん・・」
「何か、おかしくねーか?」
「何で一家の大黒柱であるこの私が、わざわざ子供に気を使い自分から子供を避けて歩いているのか!」
そして、またある日、同じようなシチュエイションにでくわすのですが恥ずかしいことに、体が自分の意思とは無関係に瞬時に私の方が身をかわしてしまうんです・・
そして子供はといいますと、まるでそれが当然のように堂々と何食わぬ顔で、真っすぐ私を避けずに通り過ぎていきます
この事実を自分自身がはじめて認識してしまった時に「激しいくやしさと情けなさ・・」が、体の奥底から湧き上がってくる感覚を感じずにはいられませんでした
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こんな情けない自分を変えていく決意をする
そのことに気が付いてしまった私は、他の日常生活の中でも注意して自分の行動を観察してみることにしました、すると他の場所でも同じようなことを無意識のうちにやっていたんです
例えばスーパーマーケットの入り口で、おばちゃんが出てくる時なども近づくだいぶ前から私の方が身をかわし
店の中に入れば商品を探している人が近づいてくるだけで場所を移動して避けてしまう行動をやってしまうことなど
確かに、それは親切心だという考え方もあるかもしれませんが、それは行き過ぎた行動だと私は考えます
そして、その事実に完全に気が付いてしまった私は、少しずつ自分の行動を直してみることにしました
まずは家庭の中から、いつものように子供が堂々と食器を手にしながら私の方へと真っすぐ近づいてきます、しかし私は進路も変えず真っすぐに、そのまま進んで行き避けようとはしません
子供 「・・・?」
私 「・・・!!」
しばらく、お互い向き合ったまま二人とも固まっています
それから子供が少し困惑しながらも、無言で私をかわして通り過ぎて行きました
とりあえずは成功です、やはり子供の方は私が避けるのが当然だと思っていたようで、しばらく固まっていましたが
「一家の大黒柱はこの俺様だ、そこをどけ!」
口には当然出しませんが、それくらいの気持ちで私も進路をゆずりませんでしたので、なんとなく気持ちは子供に通じたのかもしれません
徐々に変化していく私
それからは廊下ですれ違う時も、私は一切進路を変えず、わざと堂々と真っすぐ歩くように日頃から気を付けるようにしていると、もう子供の方から私をかわして通り過ぎて行くように変化していきました
スーパーマーケットに行った時も同じで、おばちゃんが我が物顔で突進してきてぶつかってしまっても謝りもせずに、私は一切進路を変えることはありません
ただ、これは決して正しいことではなく、かなり子供じみた常識のないやり方だという事は私も十分に理解しているつもりです
しかし自分でも全く気が付いていない、内面からにじみ出てくるような気の弱さを克服するために、これはかなり有効な手段になりました
もし無意識に人を避ける癖がある気の弱い人は荒療治ですが、この方法を試してみることをお勧めします
この方法だと気の弱さを少しずつ克服していく感覚を、自分でも確実に実感出来るようになりますよ
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