謙虚という言葉があります
謙虚な性格の人は日本人には特に好まれる傾向にあるようですが、改めて調べてみると次ような意味になるそうです
「控え目で、つつましいこと へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること また、そのさま」
それとは反対に我が強いという言葉がありますが、こちらの方は先ほどの謙虚とは違い、あまり人から好まれていないようですが、意味は次のようになります
「自分の考えを押し通そうとする気持ちが強い、他人と協調する気持ちに欠ける」
といった意味だそうです
いかにも悪そうな感じですね(笑)
一般的には謙虚さだけを良しとする風潮がある
私も人は謙虚な方が当然良い事だと、かなり長い間思い込んでいました
それはそうですよね、謙虚な人の方が人間関係もスムーズに進みますし、相手からも好かれるでしょうし、まさにいいことずくめです
でも・・ちょっと待ってください、本当にそうなのでしょうか?
私には人がやる事に、いちいち首を突っ込みたがる面倒くさい親戚がいるのですが、ある時このような言葉を面と向かって言われた事があります
「あなたは我が強すぎる、もっと謙虚になって大きなことや目立つことは止めなさい、そんな性格だと、ご近所さん達に目をつけられて・・(クソ長い話なので省略します)」
まあ、その親戚が言いたい事は、とにかく謙虚にして大人しくしていろ!、と言いたかったみたいですが、それはこちらから言わせてもらえれば
全く、余計なお世話です!
その親戚は謙虚に生きて行く事が人生において、一番大切な事だと考えているのでしょうが
「そんなあなたこそ、もっと謙虚になって、人がやることにいちいち口を挟まないようにしたらどうですか?」
と、その場で言い返してやればよかったのですが
それをあえて言わなかった私の方が、よっぽど謙虚なのではないのかと?後から、そう思ってしまうのは私だけなのでしょうか(笑)
そのメンドクサイ親戚の記事は、こちらから読めます→親切心は仇になる、親切心の押し売りは人間関係破滅の要因である?
まあ、しょうもない親戚の話はもうここで終わりにするとしまして「謙虚と我が強い」事に対しての私個人の考え方としましては次のようなものになります
「謙虚さも大事だが我が強いことも、それと同じくらい大事な事である」
謙虚さが大事だということは一般的にも、よく理解できることだと思いますが、我が強い事も同じように大切だなんて、一体何故なのでしょうか?
「謙虚さ」「我が強い」どちらか一方だけでは上手くいかない
まず、考え方として我が強い事とは短所として一般的には捉えられがちですが、これはとんでもない誤解です
我が強いということは間違いなく長所になります、分かりやすく例えるなら敵を倒す時の武器、剣のようなもの
そして謙虚さは敵からの攻撃を防ぐ、盾のようなものに例える事ができます
社会に出ると皆さんもご存じの通り、自分の味方ばかりが周りにいる訳ではありません
残念ながら特に意味もなく、その日の気分で人を攻撃して陰険なイジメなどを仕掛けてくる相手が多かれ少なかれ必ず出てくることになります
謙虚さという盾を持っていれば、たしかに大人しくして目立たなくする事で意地の悪い人間に目を付けられにくくしたり
何があっても事を荒立てず上手く、それをかわしたり状況を静観する事により争いをある程度避ける事などは可能になりますが・・
しかし、そうすんなりと全ての意地悪な人間が、謙虚な人を見過ごしてくれる訳がありません
中には謙虚な人間だけを狙って執拗に攻撃を仕掛けてくる、それしか生き甲斐のない本当に性根の腐った人間も中には存在するんです
そんな奴らに目をつけられた謙虚な性格の人は、残念ながら絶好のストレス解消のターゲット、つまりカモになってしまいます
だって当たり前でしょう、盾だけを持って逃げ回っているだけの謙虚な人間なんて、攻撃する武器を持っていないようなものですから、いくらいじめようが反撃される事は、まず絶対にありえませんから、よいストレス解消のカモになるしかありません
なんで私ばかりがイジメられるの?→職場でイジメられる人は、いつもやっている「ある行動」がダメだった?
それじゃあ我が強い人、剣しか持たない人間で良いのではないのか?と思う人もいるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れないのです
確かに攻撃ばかりする事で、どんどん物事を自分の好きなように進めて行くことができますが
攻撃する剣しか持たない人間は、何かあれば反撃されて簡単に足元をすくわれてしまう危険性があるのです
つまり身を守る盾を持っていないので、ひとたび攻撃を食らってしまうと、一撃であっという間に奈落の底へと落ちていってしまう可能性があるんですよ
いざという時に身を守る盾を全く持たない、強い剣を持って相手を打ち負かす事しか考えていない人の、よくある可愛そうな負けパターンです
実際に私の周りにもいましたね、自分の立場が圧倒的に有利な事だけをいいことに、我の強さだけで周りを無理やり従わせて威張っていた人が
このようなタイプの人間は結局、周りの状況があまりよく見えていませんので、そのうちに自ら墓穴を掘り結果的に会社に迷惑を掛けてしまったり
やめておけばいいのに、つい調子に乗って、うっかり手を出してしまった「一見大人しそうに見えるが本当は怖い、頭が良くてしたたかな人間」に目を付けられて
そのうち可愛そうなくらい惨めな目に遭わされて反撃されているのを、私は実際に社会に出て何度も見たりしていますから
我が強いだけのタイプの方は調子に乗りすぎると最後には、そのような運命が待ち構えているようです
我が強すぎるだけの毒を吐く事しかできない人の最後→長い人生で学んだ「人に対して毒を吐く人間」に必ず待つ哀れな末路
まとめ
「我が強い事」は決して悪い事ではなく物事を、こちら側の優位に進める為の「強力な剣」になる
つまりこれは人間関係を有利に進めて行く為の、素晴らしい武器であり長所でもあるのです
そして「謙虚さ」は自らに災いが降りかからないように一歩下がって状況を静観したり、厄介な事柄を事前に回避する為の考え深さを持つことなどの
いざという時に自身をしっかりと守ってくれる「心強い盾」として使えます
社会での人間関係を単純に何かに例えるならスポーツと同じ事で
勝つためには「攻撃」も「守り」も、両方が揃わなければ、よい結果を得ることは出来ません
人間関係とは、実はそれと同じことなんですね
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