あなたは普段の何気ない生活の中で、他人から常に格付けされながら生活をしている事なんて考えたことがありますか?
この「他人からの格付け」とは一体どういったものなのか?
あなたがこの事実を理解し日常的にこれらを意識しながら、これからの人生を歩んで行くのであれば
何も考えずに人生を歩んで行く人とは違い、その後の人生のクオリティーは間違いなく劇的に飛躍していく事になるでしょう
他人はあなたの格付けを日々行っている
私が、この格付けに気が付いたのは、前職で会社の責任者として仕事をやっていた時のことでした
他人からの格付けとは、どのような事かと申しますと例えば
お客様に販売するための商品があったとして
一般の方には全く同じ様に見える商品であったとしても
実際に製造、販売を毎日行っているプロの従業員の目からしてみれば、その同じものに見えている商品が
製品としてのランクが全く同じではない事くらい一目見れば、すぐに見分けがつきます
素人には何も分からない?
ここでは仮に、その商品をA品、B品、C品と分けていたとしますよね、素人目には全く同じものに見えるのですがA品からC品になるにつれて商品としてのグレードが確実に落ちて行きます
どんなに機械化が進んだ今の工場でも、ほんの些細なミスや様々な諸条件などによりA品ばかりを確実に作り上げていく事は、結構難しい事なんですよ
本来であるなら全てA品ばかりをお客様に提供するのが、その会社の使命となるわけですが現実にはそう上手く行くはずがありません
A品だけを売り、B、C品を全て処分しまくっていたら経費ばかりがかかり、会社は莫大な損失を抱えてしまうことになるのです
当然なんとかして、そのB、C品を売りさばいていかなくてはならないのですが、そこで実際に行われていたやり取りとは・・
信じられないかもしれませんが「クレームの少ないお客様にグレードの低い品物を流す」ということをやります
もちろんグレードの低いB,C品といえども製品としての基準は、ほぼクリアーしている物を、お客様に販売している訳なのですが
私が一番注目したのは、その品物のことではなくて「人間の奥底に潜む、醜い心理」のことなんです
どんなに善人面しても無理、人の心は汚い
私が監督者の立場から数多くの従業員を見てきた時、全ての従業員に間違いなく存在していた人間心理とは
ほぼ例外なくグレードの高いA品はクレームの多いお客様へ流し
そしてクレームが出にくいと思われる人柄の良いお客様には
間違いなくグレードの低いB品、C品を平気で売りつける
お客の知らない所で、客自体をまるで品物と同じ様に
お客様A、B、Cといった風に格付けしながら、品物を出荷しているんですよ
ここで私が注目したのは人柄の良い、クレームを付けてくることがほとんどない
周りの人間からしてみれば、とても良くできた人間
こんな人の手本になるような素晴らしい人格の人の方には
グレードの低いB、C品が手元に渡り
それとは正反対の、しょっちゅうクレームばかりを付けてくる
うるさくて隙がなく、とてもたちの悪い客の方には
一番品質の良い、最上級のA品が手渡される事になっているなんて・・
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どの従業員も同じことをやる
そんなことを私は日常的に目にしていた訳なのですが、面白い事に
全ての従業員が性別、年齢も関係なく全く同じ事を皆がやるものですから
これは人間の奥底に共通して潜んでい心理なんだと、そのうちに確信を持ちました
これが事実であれば、本当にやってられませんよね
本来なら、良い思いをして当然のはずの、人のお手本となるような立派な「良い人」が損をして
逆に人に厄介がられる人間的にもよくない「悪い人」の方が得をすることになっているなんて
しかし、どんなに善人そうに見える人でも、やはり心の奥底のには綺麗ごとではなくて
自分を守ろうとする「ずる賢さ」が、間違いなく誰の心の中にも存在しているものです
では、それが分かったとして、これからどう人間関係に気を付けて生活していかなければならないのか?
それは普段の生活の中で「他人に対して自分を高いグレードの人間として、しっかりと認識させる行動を取ること」になります
これはどういった行動かというと、自分は会社のエライ重役なんだとが凄くお金を持っていて権力があるといった事を
他人に知らしめることによってグレードの高い人間として見てもらう、といった様な事ではなくて
家族であれ、赤の他人であれ普段の生活の中で、とにかくむやみやたらに人に対して
「隙を見せすぎないない」
習慣を身に付ける事なんですよ
隙は見せすぎると悪影響が出てくる
人間関係において、たまにはわざと、「隙を見せる」ことがスムーズな人間関係を築き上げる
重要な役割を果たしていることは誰もが経験して分かっていると思いますが
もし、四六時中隙だらけの人間に、あなたがもしなってしまっていたとしたら・・
そのうち、その隙だらけの人間であることを敏感に嗅ぎつけてやって来る
本当に悪い人間が世の中には、たくさんいるので気を付けなければなりません
例えば信じていた友人にお金を貸したら
それから突然、音信普通になり貸したお金が戻って来ない事など
世の中には「隙のありすぎる、いい人」が酷い目に遭う事例は、いくらでもあるのです
さきほどお話をしました、「悪い品が手元に渡ることになる」そんな事実があるように
「隙がありすぎて、どうでもいいと思われるグレードの低い人間」にいつの間にか思われないようにするためには
しっかりとした「程よく隙の無いバランスの良い人間」になれるように日頃から心がけていきましよう
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