私は約8年間ほど、実際に父子家庭というものを経験しました
子供は二人いましたが、まだ家で留守番さえ出来ないくらい小さかった頃でしたので毎日が、それはそれは大変な苦労の連続でした
私の場合は離婚ではなくて妻と、この世からの永遠の別れが原因でしたけどね・・
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父子家庭の悩みは実際に経験してみなければ理解することなどできない
「なぜ私だけが、こんなに大変な思いをすることになってしまったのか?」
もう本当に訳がわからない状態で、その頃は正直自分の人生を心底恨んでいましたね
まずは経済的負担が、自分一人の肩に重くのしかかってくる
私は父子家庭になってしまう前は、普通に妻と共働きをしながら生活をしていましたので、まず最初に困ったのが、これから生活していくお金をどう確保して行けばよいのかといった問題でした
子供二人を一人で育てていくとなると結構なお金がかかってくるものです、そのため何か少しでも使えそうな補助制度などを見つけたら
すぐにでも問い合わせて、とにかく何でも活用して少しでも生活の為のお金を捻出できるようにしていました
一人二役を当然の様に要求されてくるのが父子家庭の辛い所
仕事と家庭、両方を同時にこなさなくてはならないという事は、必然的に想像を絶するほど辛い生活の方へと人生が転落して行く事になってしまいます
特に私は男ですから仕事を一生懸命頑張りたい、出世してもっとお金を稼ぎたいと考えていたとしても、他の普通に奥さんが当たり前の様にいるような同僚とは違って、お腹を空かせている子供たちの為にも早く家に帰ってご飯を作り食べさせてやらなくてはなりません
「仕事はやりたいが仕事が全力で出来ない状態」
そんなジレンマに、いつも苦しめられながら仕事を早く切り上げなくてはならない事で、他の同僚からは白い目で見られながらも急いで家へと帰宅する、そんなような毎日でした
実際に父子家庭の方なら、私のこの気持ちは理解してもらえると思いますがハッキリ言って普通の男性の場合、その方が実際に父子家庭にでもなってしまってしまわない限りは、本当の意味での父子家庭の男性の辛さを理解できる方は、いないのではないかと私は考えています
仕事を休んでまで行かなくてはならない学校の集まりが苦痛
そしてもう一つ、父子家庭の男性に重くのしかかってくるものが、この「学校の集まり」といったようなもの
当然ですが父子家庭の方は母子家庭とは違って、そう多くいる訳ではありませんので、そのような集まりに出席すれば、下手すると女性99パーセントに対して男性は私たった一人だけの事だって、普通にあったりする事でした
そして学校の集まりや行事なども平日の昼間など、普通の男性であれば会社で働いている時間帯に平気で集会などをやったりするものですから、仕事をしているこっちからしたらたまったものではありません
しかも、そのほとんどが半強制で、出席しなければ罰則まであるというとんでもないものでしたので、仕方なく会社を休んでいかなくてはならないことだって頻繁にありました
こんな時に奥さんがいてくれたら、代わりに出席してもらう事だって出来たはずなんですけどね・・
父子家庭って例えるなら、どんな感じなのか?
私が父子家庭をやっていた頃に強く感じていたことは、父子家庭の男性の気持ちを何か別の事に例えるのならば次のような感じなんです
日頃普通にやっている事を、全て片手だけでこなしているような状態
これを実際にやってみれば、少しは父子家庭の男性の気持ちが分かるかもしれません
皿洗いも、洗濯も、服を着るのも、食事をする時でも・・
試しに片手だけで、それらをやってみてください
多分もう片方の手が使えない事だけで
どれだけいつも簡単に出来ていたことが出来なくなってしまうのか
つまり、これが「奥さんがいない事」と似たような状態になるんです
そして、これは私が大げさに言っている訳ではありません
このような状態で毎日生活をしているのが実際の父子家庭の現状なのです
終わつてみれば父子家庭も悪い事ばかりではなかった
しかし、そんな辛い経験をした父子家庭の生活でしたが
その全てがマイナスだった訳ではありません
父子家庭を経験したからこそ分かった事が、それは山ほどありましたし
子供達との関係だって、他の家庭のお父さん達と比べてみても
比較にならないくらい強い絆が子供達との間で生まれた事も事実なんです
しかし、「それならもう一度、父子家庭だった頃に戻りたいですか?」と尋ねられたとしたなら
「もう二度と経験したくはありません」と答えるのが、今の私の本音ですけどね(笑)
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